トーマスの話にモヤモヤするのは、羨ましいからじゃないだろうか
ご存知、超有名な機関車・トーマス。トミカプラレールくらい、男児に有名なお話。元々、ポンキッキでやっていて、人形劇だった頃は表情がまあ恐ろしかった…朝からあれは恐怖ですわ。
これはゴードン。早い強い喧嘩っ早い口も悪い。
1990年よりフジテレビ系の子供向け番組『ひらけ!ポンキッキ』内のコーナードラマとして放送を開始。
子供が見始めた時、役に立つ仕事をもらった!大切な仕事を任された!!と機関車同士お互い自慢し合う姿を見てモヤモヤした。そこはそんなこと言わなくていいじゃん、と。何となく、トーマスにハマれない理由もそこだった。
■物語でよく繰り返されるセリフ
「僕は役に立つ機関車」
「他の機関車ではできない、僕だけの特別な荷物を運ぶんだ」
「特別な機関車になりたいと思っている」
「優秀な機関車だ」
「混乱と遅れが生じたぞ」
…
しばらく見ない時間があったが、また見始めたので何回か見ていると、このモヤモヤの原因に気づいてしまった。
これね、人間生きていて、他の人間に気づいて欲しいことなんだ。
俺、こんなにすごいことしてるんだぜ!任されたんだぜ!すごいだろ!!見て見て!気づいて!あからさまに見せつけられると、嫌気がさすこの承認欲求。
大人になると、その辺隠して生きることが増える。その辺が隠しきれない人は、また自慢話ばっかりしてる、目立とうとして評価されようとしている、などなどやっかみの対象になる。
(子供って、本当に嫌気がさすくらいアピールしてくる。だから、トーマス達のあのやり取りは気にならないんだろうか…)
承認欲求を全面に出してくる。
仕事をサボる・約束を守らない・すぐ怒るなどやってはいけないと言われていることをどんどんやる。
だから、トーマスの世界をちょっと羨望の眼差しで見てしまって、おおっぴらに「トーマス、大好き!」と言えないんじゃないか。
少なくとも、私のモヤモヤはそこでした。
今日も仕事中、「役に立つ仕事をして認められたい」「存在価値があると思ってほしい」と仕事をしまして、またトーマスのことを思い出したりなんかして。今なら、ソドー島の中で働けるか。それは、トップハム・ハット卿に雇われる側のお話。
心の内に正直に生きられたら、トーマス達みたいになるんだな。そうなると、トーマスの世界で繰り返される出来事が起こるんだ。しんどい時もあるだろうが、正直に生きられるって、やっぱり羨ましい。