トミカとプラレールとうんこ

働く母ちゃんの、なんでもない日記

販売員を離れて1年。夏セールの開催を忘れていた

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6月に入ると、アパレル業界では半期に一度の大イベントに向けての序章が段々と始まる。セールの日程はいつからなのか、予算はいくらなのか、商材は足りるのか、シフトは回るように組めるのか、準備はいつからしていくのか…あんなに頭を悩ませるのは、6月後半から7月にガツンとやってくるセールに向けてなのだ。

胃がキリキリするような準備期間を経て、迎える本番のセール。

…そんな6月を10年くらい過ごしていたが、今年は辞めてしまったのでもうない。もうないとどんな気持ちで6月を迎えるのか…

 

すっかり夏のセールがあることを忘れていた!!!!

 

先日久しぶりに、前の会社の友人とあって話をして、「セール前に異動があって…」「準備が全然できてなくて」「今年も早い時期からなんだよねー」と聞いた。そうだった!!!セールがもうすぐくるんだった!!!!

夏のセールは、ヨーイドンのスタートがどんどん早くなっていって、ただでさえ単価安いのに、プロパー価格で売れない時間も短い…そんな嫌なお祭り気分が沸々と湧いてきた。そうだった。6月はセール準備だった。

 

な・の・に

すっかり夏のセールがあることを忘れていた!!!!

 

ZOZOTOWNからは、毎日のようにクーポンが送られてくるし、SCに行くと、いつも何かしらのシーズンにくっつけて「10%OFF」「2点以上で20%OFF」「3着目は無料」などPOPが出ている。

 

売っている側の特別感は、買う側に回ってしまうと何も伝わってこない。

 

一度購入して会員登録したショップから、プレセールのお知らせが来ていたり、知らずに来店してもタグにシールが張ってあって、店員さんが割引になることを教えてくれる。更に丁寧な店員さんは、いついつから更に何%OFFになるから取り置きしましょうか?とも言ってくれたりする。そのせいなのかなんなのか、セールだ!!買うぞ!!!!という気分をすっかり忘れていたのだ。

 

あんなに「お客様のことを考えて」店舗運営をしてきたつもりだったのに、一旦現場から離れてしまうと、あんなに好きで一生懸命やっていたすべてのセール準備が、なんだか自己満足に思えてきてしまったのだ。

これは悲しい。

 

気分は夏と春を行ったり来たり。まだ長袖がほしいことだってある。けれど売っていない。まだ購入の検討もしていない、浴衣や水着でさえもう割引になっている。(そろそろ買おうかなぁ、とようやく思い始めた)

散々売ってきたサンダルだって、まだ買う気もおきていない。

 

あの頃の自分に、教えてあげたい。夏のセールって、思っている以上に厳しいぞ、と。